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下水管工事の流れを完全図解|新人現場スタッフが最初に覚えることは?

下水管工事は、生活や産業活動が生み出す汚水を処理施設へ運ぶための重要なインフラ工事です。一見して単純に見える「管を埋める」という作業ですが、実は多くの工程と高度な技術が求められます。新人現場スタッフとして配置された初日、何から学べば良いのか、どのような危険があるのか、分からないことばかりではないでしょうか。本記事では、下水管工事の全体フローを図解しながら、新人スタッフが最初に覚えるべき基本知識を分かりやすく解説します。 

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長野県佐久市の株式会社武蔵は、下水管工事・設備外構工事・舗装工事・浄化槽設置工事など、生活インフラを支える土木工事を専門に手がけてきた企業です。設立から30年近く、地域のインフラ整備に貢献してきた実績があります。本記事では、武蔵が実際に従事する下水管工事の全体フローと、新人スタッフが最初に身に付けるべき知識を解説します。 

 

下水管工事とは

■ 下水管工事の重要性

下水管工事は、住宅や商業施設、公共施設から流出する生活排水や産業排水を集約し、下水処理場へ運ぶためのインフラ工事です。都市の衛生面を支える極めて重要な役割を担っています。目に見えにくい地中の工事ですが、この工事がなければ都市は成り立ちません。 

下水管工事の役割は、単に「管を埋める」ことではありません。以下の複雑な要素が含まれます。 

正確な勾配管理

重要性:水が自然に下水処理場へ流れるよう、極めて正確な勾配(傾き)が必要です。ミリ単位のズレが、将来的な詰まりや溢水につながります。

気密性の確保

重要性:地下水が管に浸入したり、汚水が周辺地盤に漏出したりしないよう、完全な気密性を確保する必要があります。

環境保全

重要性:汚水漏出による土壌汚染や地下水汚染を防ぎ、周辺環境を保護することが義務付けられています。

■ 佐久市での下水管工事の現状

長野県佐久市は、北陸新幹線や上信越自動車道などの主要交通インフラが整備された、東信地域の中心都市です。都市機能の拡大に伴い、下水道整備もまた重要な課題となっており、既存ネットワークの拡張や老朽管の更新工事が続いています。 

株式会社武蔵は、こうした佐久市のインフラ整備に貢献する企業として、多くの下水管工事を担当しています。公共事業が中心であるため、高い品質管理と安全基準が求められます。 

 

下水管工事の全体フロー完全図解

下水管工事は、契約後から竣工まで、6つの主要段階を経て進行します。以下、それぞれの段階で新人スタッフがどのような作業に携わるのかを詳しく解説します。 

■ 段階1:計画・設計段階

発注者(自治体など)が工事内容を決定し、設計図書を作成する段階です。新人スタッフが直接参加することはまれですが、事務所での図面読み方の研修などで学習対象となります。 

新人が学ぶポイント
施工図面の読み方、管径・勾配・深度などの基本仕様、工事区間の位置確認

■ 段階2:準備・事前調査段階

現地で工事を開始する前に、地盤調査や既存埋設物(ガス管、電気、水道管など)の位置確認、工事用道路の確保などを行う段階です。新人スタッフは先輩の補助として、現場での測量補助や安全柵の設置などに従事します。 

新人が学ぶポイント
既存埋設物の危険性、KY(危険予知)活動、安全標識と立ち入り禁止の設定、測量機器の基礎知識

■ 段階3:掘削・基礎工事

管を埋設するための溝を掘削し、管の底部に砂や砂利で基礎層を作る段階です。重機(油圧ショベルなど)が活躍し、新人スタッフは主に以下の作業を行います。 

  • 掘削時の安全監視(重機との接触防止)
  • 掘出土の整理・運搬
  • 基礎砂の敷均しと転圧
  • 深度確認の補助測量
新人が学ぶポイント
掘削時の落盤や崩落のリスク、重機運用の安全ルール、基礎材料の仕様と転圧の重要性、レベル測定の基礎

■ 段階4:管の敷設

用意した溝に、下水管(通常、塩化ビニル製またはダクタイル鋳鉄製)を敷き並べる段階です。各管の勾配(傾き)が設計値と一致するよう、極めて正確な作業が求められます。 

  • 管の運搬と配置
  • 勾配確認用の基準ラインの設定補助
  • 管の位置調整(微調整作業)
  • レベル計による高さ確認
新人が学ぶポイント
勾配の重要性(水が流れる条件),ミリ単位での精度管理,測量機器(レベル・巻き尺)の使い方,管の種類と性質(耐荷性・耐久性)

■ 段階5:接合・気密試験

複数の管を接合し、気密性があるか検査する段階です。ここで気密性が確保されない場合、その後の工事は進行できません。非常に重要な工程です。 

  • 管と管の継手部分への受口部材の装着
  • 接合部のシーリング(封水処理)
  • 水を送って漏水がないか検査(気密試験)
  • 試験記録の作成補助
新人が学ぶポイント
シーリング材の種類と施工方法,気密試験(水圧試験や空気圧試験)の仕組み,不合格時の対応と修復方法

■ 段階6:埋戻し・路面復旧

気密試験に合格した管の周囲を土で埋め戻し、道路や歩道を元の状態に戻す段階です。工事の最終段階であり、近隣住民の日常生活への影響を最小化するために重要です。 

  • 管周囲への砂・砂利の敷均し
  • 層状埋戻しと段階的な転圧
  • アスファルト舗装の復旧
  • 現場の清掃と後片付け
新人が学ぶポイント
埋戻し材料の種類と選別,層状施工(サンドイッチ工法)による沈下防止,転圧の効果と品質確認,舗装材料の性質と復旧工法


 

新人現場スタッフが覚えるべき基本知識

下水管工事の全体フローを理解したうえで、新人スタッフが最初の数か月間で習得すべき基本知識をまとめました。これらを身につけることで、現場での活動がより安全かつ効率的になります。 

■ 安全管理と保護具の正しい使用方法

土木工事現場で最も重要なことは「安全第一」です。下水管工事では、掘削による落盤、重機との接触、地下水への落水、マンホール内での酸素欠乏など、様々な危険があります。 

保護具
使用方法・留意点
安全ヘルメット
必ずあごひもを締める。落下物から頭部を保護。定期的に傷がないか確認
安全靴
滑りにくい靴底。つま先に鋼製の芯。マンホール内作業では胴付長靴を使用
安全帯
高所作業時に必須。正しい装着位置を確認。定期的に破損チェック
作業ゴーグル
切断・研磨作業時。目への異物飛入から保護。傷がついた場合は交換
反射安全ベスト
夜間工事や交通量が多い現場で着用。視認性向上で接触事故防止

「参照:下水道管路管理に関する安全衛生管理マニュアル(国土交通省)」

さらに重要なのが、作業開始前の(危険予知)活動です。現場スタッフが一堂に集まり、その日の作業で想定される危険を洗い出し、対策を立てます。新人スタッフも必ず参加し、「なぜこの危険があるのか」を学ぶ機会となります。 

新人が覚えるべき安全ルール
現場では指示待ちをしない(能動的に危険を報告)、分からないことは必ず先輩に確認、疲労時の作業は避ける、熱中症や低体温症の自己管理

■ 現場で使用する機械と工具の基礎知識

下水管工事現場では、多くの機械や工具が使用されます。新人スタッフが最初に理解すべき主要な機械と工具を紹介します。 

油圧ショベル

用途:掘削、土砂運搬。新人のポイント:バケット内に入らない、運転手の死角を避ける、指示に従う

ローラー(転圧機)

用途:埋戻し材の転圧。新人のポイント:轆轤回転ローラーに巻き込まれないよう接近しない

レベル・トランシット

用途:高さ・勾配測定。新人のポイント:丁寧な扱い(精密機器)、正確な読み取りの練習

バイブロプレート

用途:小規模な埋戻し材転圧。新人のポイント:振動対策(軍手)、隣人との連携

スコップ・鍬

用途:細部の掘削・敷均し。新人のポイント:腰痛防止の正しい姿勢、連続作業による過労の自己管理

レベル巻き尺

用途:距離・高さ測定。新人のポイント:正確な読み取り方法の習得、複数回の検証

■ 測量と高さ管理の重要性

下水管工事では、「ミリ単位の精度」が求められます。これは単なる職人技ではなく、工学的な必要性があります。下水管は、水が自然に下水処理場へ流れるよう、一定の勾配(傾き)を持つ必要があります。 

勾配の目安
一般的な下水管の勾配は0.5~1.0%程度。1,000mの区間で5~10mの高低差が必要です。わずかな誤差でも、年月が経つと詰まりやすくなります。

測量を行う際、新人スタッフが補助として学ぶべきポイントは以下の通りです。 

  • レベルの据え付け位置と水平調整
  • 標尺(ものさし)の読み取り方(○.○○○mまでの精度)
  • 複数回の測定による確認の重要性
  • 測定記録の記入方法と計算
  • 誤差が出た場合の原因特定と修正方法

■ チームワークと報告・連絡・相談の重要性

下水管工事は、多くの職人や専門技術者が協力して初めて成立する仕事です。新人スタッフが現場で活躍するために最も大切なことは、正確な「報告・連絡・相談(ほうれんそう)」です。 

報告

作業完了時、異常発見時、測定結果の数値、ケガや事故の発生など、その日の出来事を上司に正確に伝える

連絡

朝礼での配置変更、工程の遅れ、天候の影響、メンバー間での情報共有など、チーム全体に知らせるべき情報を伝える

相談

判断に迷ったとき、新しい作業方法を試したいとき、体調が思わしくないときなど、先輩や現場主任に相談する

特に、下水管工事のような公共工事では、すべての作業が記録に残ります。適当な報告は、会社全体の信用を損なう可能性があります。新人スタッフは、この責任感を持って、丁寧に仕事を進めることが重要です。 

 

下水管工事でのキャリアアップ道

新人として現場に配置されたスタッフも、適切な研修と経験を積むことで、より高度な役職へのキャリアアップが可能です。株式会社武蔵でも、従業員の成長を支援する環境を整えています。 

■ キャリアを支える資格取得

土木業界では、特定の資格を取得することで、給与や役職が変わる仕組みがあります。新人スタッフが最初に目指すべき資格を紹介します。 

資格名
概要
メリット
職長・安全衛生責任者教育
現場での安全統括を行う資格。2~3年の経験後に取得可能
職長(班長)への昇進条件。給与アップ
玉掛け技能講習
クレーンなどで荷物をつり上げる際の安全管理資格
より複雑な工事への対応が可能に。作業幅が広がる
2級土木施工管理技士
現場監督・施工管理を行う国家資格。実務経験+学科試験
施工管理職への転身が可能。大幅な給与増加
1級土木施工管理技士
大規模工事の責任者資格。2級取得後に目指せる
公共事業の監理技術者資格。経営層への道も開かれる

株式会社武蔵では、建設業許可第21037号の実績に基づき、従業員の資格取得を支援する体制を整えています。詳しい研修内容や支援制度については、0267-67-9200 までお気軽にお問い合わせください。 

■ スキル成長段階と経験による昇進

下水管工事の現場で、スタッフが成長していくプロセスは以下のようなステップを想定できます。これは目安であり、個人の適性や努力によって異なります。 

第1段階(入社~1年目)

新人現場スタッフ。先輩の指示に従い、基礎的な作業を学ぶ。安全教育と基本技術の習得に注力。

第2段階(2~3年目)

独立した作業が可能に。測量補助や簡単な指導業務を任される。職長教育の受講資格取得。

第3段階(4~5年目以上)

班長(職長)への昇進。新人教育も担当。2級土木施工管理技士受験資格取得。

第4段階(10年目以上)

施工管理職への転身も可能。1級土木施工管理技士を目指し、大規模プロジェクトの責任者に。

このキャリアパスを実現するためには、会社側の支援と本人の努力の両方が必要です。株式会社武蔵は、従業員のスキル成長を重視し、研修機会や勉強時間の確保に配慮した職場環境を目指しています。具体的な待遇や研修制度についての詳細は、お問い合わせの際にご質問ください。 


下水管工事は、地味に見えるかもしれませんが、社会インフラを支える極めて重要な仕事です。最初の数か月は、覚えることばかりで大変かもしれません。しかし、「ミリ単位で正確な仕事」「安全管理の責任感」「チームワークの大切さ」を学ぶことで、新人スタッフは確実に成長します。 

長野県佐久市で下水管工事の仕事に興味をお持ちの方、または現場スタッフとしてキャリアをスタートさせたい方は、株式会社武蔵へのご応募を検討してみてください。先輩スタッフが丁寧にサポートし、皆さんの成長を応援します。 

 


土木工事・下水管工事・舗装工事は長野県佐久市の株式会社武蔵|求人
株式会社武蔵
〒385-0011 長野県佐久市猿久保586番地3
FAX:0267-67-6060

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